「わんぱく行進曲」は小学生のわんぱく達が秀才にギャフンと言わせようという話です。
小学六年生で1972年1月~1972年3月発行の3回の短編です。
「町からきた山猿」の作者:滝瀬尚信さんの漫画です。
※ネタバレあります。ご注意ください。
「わんぱく行進曲」ざっくりとしたあらすじ
A組のわんぱく、勉(つとむ)は
乱暴で勉強ぎらい。
B組のわんぱく、学(まなぶ)たちと
よくケンカをしている。
両者がそろって気に入らないのは
A組の委員長・進(すすむ)である。
勉強ができて礼儀正しく
女の子にやさしい進は
先生の信頼も厚い。
しかしわんぱく達を見下す
言動をしばしばする。
ある時、スケート場で
進がうっかり危険なところの
そばまですべり、氷が割れて
女の子たちが落ちてしまう。
オロオロして何もできない進を
学はひっぱたき、水に飛び込み
勉と一緒に女の子達を助ける。
助けたことを先生に褒められるが
同時に学をひっぱたいたことで
怒られる。
頭に来た勉や学たちは
それぞれ進をギャフンと
言わせてやろうと作戦を練る。
その名も「001作戦」。
勉の作戦と学の作戦どちらが進をギャフンと言わせられるのか?
001作戦とは?
3話の短編ながらも面白い作品です。
主な登場人物
勉(つとむ)
主人公。たぶん小学六年生。
よくB組の学たち数人と
ケンカをしている。
そのため先生の評判はよくない。
B組の学級委員長よし子とは
家が隣同士で幼なじみ。
学(まなぶ)
B組のわんぱく達の
リーダー的存在。
よく勉とケンカをする。
ちょっとぽっちゃり系。
進(すすむ)
A組の委員長。
本名:大賀久進(だいがく・すすむ)。
勉強ができて礼儀正しく
スケートも上手。
女の子に優しくて人気者。
見かけはメガネをかけた
秀才タイプ。
わんぱくとは
今はあまり使われなくなった気がしますが、昔はよく使われた言葉です。
元気がよくて暴れたり大人の言うことをきかない子供のことを腕白(わんぱく)といいます。
このわんぱく坊主どもがーー!
っておじいさんが怒鳴っている
シーンが昔の漫画にありました。
001作戦とは
001はショックの番号
と作中で勉は言います。
結論を言うと、001作戦とは
勉強で進を負けすこと。
進が得意な勉強、つまりテストで
進よりいい点をとって
ギャフンと言わせよう
というわけです。
勉、学たち、それぞれ内緒で
同じことを考えます。
勉はうっかりテストの結果を
間違えてB組のを
持ってきてしまい、
学たちの高得点を知ります。
001作戦を考えてから勉を始め
学たちは授業中になると
目をギラつかせて不気味なほど
静かになります。
先生たちはその様子を
不思議がっていました。
その後、勉たちのテストの成績が
よかったので、先生たちは
授業中のあのギラついている目は
真剣に授業を聞いている目
だったのかと気が付きます。
最終話で、自分は自分の道を行くことを実感した
001作戦で高得点をとった
わんぱく達ですが、それからは
あまりケンカをしなくなりました。
進がどんな態度をとろうとも
気にしない。
進をギャフンと言わせるために
一生懸命勉強したことで
自分は自分の道を行く
ほかのことは気にしない
という気持ちになったのでした。
ちなみに進は特にギャフンという
ショックを受けたわけではなく、
いつものように女の子達に
囲まれて楽しそうに
話をしているシーンが
コマの端に描かれています。
「町からきた山猿」を探して見つけた
コミックス化情報はありません。
「町からきた山猿」と同じく
検索して国立国会図書館にたどり着き
見つけました。
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