「月光条例」はおとぎ話に出てくる登場人物が沢山出てくる面白い漫画です。
「うしおととら」「からくりサーカス」の藤田和日郎さんの作品です
少年サンデーで2008年～2014年まで連載、完結しています。
※一部ネタバレあります。ご注意ください。
「月光条例」ざっくりとしたあらすじ
おとぎ話の住人たちが住んでいる
おとぎ話の世界がある。
何十年かに一度、月の光が真っ青になることがある世界。
おとぎ話の世界の住人はその青い光を浴びると
狂暴になってしまう。
それを月打（ムーンストラック）という。
そして人間界（読み手の世界）にやってきて
破壊の限りをつくす。
それを元に戻す為に選ばれた戦士は
月光条例の「執行者」と呼ばれる。
この物語は「執行者」に選ばれた
高校生の男の子、岩崎月光と
仲間たちのお話です。
主な登場人物
岩崎月光（いわさき・げっこう）
主人公。現（うつつ）高校２年生。
目つきが悪くいつも怒っている雰囲気。
ケンカは日常茶飯事だが、だいたい誰かを
助けるために暴力をふるっている。
幼なじみのエンゲキブに弱い。
実家がラーメン屋で時々店を手伝っている。
エンゲキブ
ヒロイン。月光の幼なじみで同級生。
演劇部に所属しており見る人を
夢中にさせるほどの演技力がある。
明るく活発で面倒見がよく
学校内の人気者だが、
よく彼氏を変えている。
月光の弱みをたくさん握っている。
鉢かづき姫
おとぎ話の鉢かづき姫の主人公。
おとぎ話界の長老会の一人の
はだかの王様の命令で読み手の世界に
執行者を探しにきた。
成り行きで月光を執行者にしてしまう。
性格は真面目で控えめな頑張り屋さん。
月光の父（養父であり養祖父）
通称オヤジさん。
子供がいない夫婦だったので
高齢になって養子をとることにした時に
偶然赤ん坊の月光を拾う。
口が悪く頑固だが月光のことを
とても大事に思っている。
妻は月光が中学生の頃
亡くなっている。
高木天道（たかぎ・てんどう）
暴走族のリーダー。月光のライバル。
いつもケンカしてはグダグダになっている。
エンゲキブの元カレだが未練があり
いまでも猛烈にアタックしている。
暴れん坊で本当のことは言わない主人公：岩崎月光
いつもケンカばかりしていて
みんなから恐れられている
月光ですが、本当は優しい人です。
暴力ばかり見られていますが
実は悪い奴にしか暴力は
ふるっていないのです。
同級生が脅し取られたものを
取り返してあげたりします。
本当は月光はいいやつなんだと
知っている人たちもだんだんと
増えてゆきます。
６巻以降ますます面白くなる
１巻から5巻までは月光と
鉢かづき姫のコンビで
おかしくなって人間界にやってきた
おとぎ話の登場人物達と戦う話です。
６巻からは、新たな執行者・工藤さんと
その相棒・長靴をはいた猫イデヤが
登場し、ますます面白くなります。
エンゲキブとは違ってクールビューティーで
才女の工藤さん。
その工藤さんにベタぼれなイデヤ。
しかしいつもつれなくされています。
シンデレラと赤ずきんの最強コンビ
シンデレラってこんな性格？？
っていうぐらい、大胆な設定になっています。
月打で狂暴になった時はヤンキーみたいになり
スピード狂で暴れまくります。
赤ずきんちゃんも、「だむ、ですとろい」
という口癖の怖い容貌になっており
月打で狂暴になった猟師さんやお婆さん
を呼び出し、暴れまくります。
途中でこの二人がタッグを組みますが
初対面では一触即発のバチバチ感。
その後、強い者同士認め合い
仲良く二人で月光の実家のラーメン屋を
手伝います。
みんなで海水浴
みんなで海水浴に行く話が
閑話休題であるのですが
ほのぼのとして面白いです。
月光は海なんか行かねえと言いますが
エンゲキブと一緒に海に行きたい天道と
工藤さんと一緒に海に行きたいイデヤに
土下座されて仕方なく行きます。
みんなで海の家でカレーや
ラーメンをわいわい食べるシーンが
楽しいです。
コミックス情報
小学館のサンデーコミックスから
全29巻で出ています。
おまけ：モブキャラのねずみさんがかわいい
おとぎ話のおむすびころりんに
出てくるねずみさんが
イデヤに一生懸命、説明しますが
イデヤは聞きません。
結局、聞き耳ずきんのずきんをかぶった
月光がねずみさんの話を聞いて
事件は解決します。
この一生懸命説明するねずみさん
ちょーかわいいです。
藤田和日郎さんのこの手のキャラは
ほかの作品でも超かわいいです。
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